2008年10月14日

リリース記念IRCにて

先日のGIMP-2.6リリース記念イベントで、IRC #ぎんぷでおしゃべりをしましょうというのがなかなか良かったです。
普段は話せないような深いところまで話をすることができたり、気になっているところをズバッと直接聞けたところが特によかったです。

というわけで、来週の土日(18日、19日)もIRCに常駐してみようと思います。
ぜひご参加あれ。

IRCで話された、主な(読みごたえのありそうな?)話題について紹介します。


■ GIMPのメッセージ翻訳について

・ここを翻訳したい、修正したい、と思ってもどこへ提案すればよいのか一般には知られていない
・その意見集約や議論の場が必要
・翻訳の品質管理を行う人およびGTPに翻訳を送る人の存在
・Photoshopを意識した翻訳について
・他、メッセージ翻訳(ja.po)についていろいろ


■ 日本のGIMPコミュニティについて

・ユーザー間のつながりが少ない&日本人はアウトプットを表に出さない傾向がある
・GIMPは「使える」ようになるまで時間がかかり、習得できないユーザーは離れていってしまう、これを減らすにはどうすれば? 
・やはり日本語での情報や解説サイトの存在が一番おおきい
・「ちょっとすごいGIMPユーザー」の存在とか →例えばpixivで注目を浴びている絵師がGIMP使いだったり、ものすごいアウトプットをしているユーザー
・目標やあこがれの対象となるユーザーの存在によりノウハウの交換やコミュニティが活性化、中級ユーザー層が厚くなる
・身近なところでは、GIMP掲示板で積極的に回答したりGIMPブログへこまめにコメントを書き込むだけでも変化がみられるのでは


■ いろいろ

・GIMPがGEGL統合を行ったときのMixBrushの行方に興味がある
・UIについての練りこみ →GIMP UI Redesignはどうなったの?
・Google SoCの話題
・ツールボックスのメニューがあった所の変なスペースは何? → Photoshopのツールバーを意識してる? gimprc に (toolbox-wilber no) の行を追加すると消せる
・ツールオプションのプリセット管理を、将来もっと改良して欲しい (MixBrushで大量のプリセットを使用しているから)
・そういえばプラグインでもプリセットを持つようにするという話があったね →JPEGプラグインのようにパラサイトを利用するアプローチで共通クラスを用意すれば意外といけそう


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Photoshopを意識した翻訳についてもいろいろ話をしました。その際に、必ずしもGIMPとPhotoshopを同じように扱うことはできないという例として、GIMPのレイヤーなどに使われている合成モードはPhotoshopの合成モードとは違っている、ということを話して驚かれました。
特に顕著なのは、GIMPのオーバーレイはPhotoshopのオーバーレイに相当しない、ということです。

レイヤーモードについて

上の「レイヤーモードについて」の記事をみてみると分かるとおり、GIMPのオーバーレイとソフトライトの結果は同一にみえます。
一方のPhotoshopのオーバーレイとソフトライトの合成結果は異なります。
どうしてこのようになっているかというと、結論から言えばGIMPのオーバーレイのための計算式にはソフトライトの計算式が使われているのです。そのためGIMPではオーバーレイとソフトライトの結果が同じになるのです。
なぜオーバーレイにソフトライトの計算式が使われているのかという理由については次のBugzillaに書いてあります。
Bug 162395 – Soft Light and Overlay modes are identical

オーバーレイモードはGIMP初期の頃からあり、ソフトライトモードはGIMP-2.0で追加されたモードです。
もしオーバーレイモードをPhotoshopと同じ計算式に直すと、レイヤーモードにオーバーレイを使っている過去のXCFファイルが間違った画像になってしまいます。
XCFファイルにはXCFフォーマットのバージョンが記録されているので、GIMPがXCFバージョンを見てレイヤーモードを変換すれば、オーバーレイモードの計算式を修正したGIMPが後方互換性を保てます。逆に、工夫しなければ変更済みGIMPで作成したXCFファイルを古いGIMPで開くと問題が起きるでしょう。

もうすでにGIMPの開発ツリーのほうではGIMPが持っていたモード計算ではなくGEGLのモード計算を使うようになっています。
gegl/opreations/generated/svg-12-blrend.rb を読むと、オーバーレイとソフトライトの計算式が違っているためこれまでとはモードの適用結果が変わってくることでしょう。
よってXCFフォーマットのバージョンを上げ、GIMP本体に過去のXCFファイルを正しく読み込むための仕組みが必要になるでしょう。
posted by いっちー at 22:40| Comment(0) | Dialy | 更新情報をチェックする
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