2010年03月30日

Google Summer of Code 2010

毎年春になるとGoogle Summer of Code(以下GSoCと省略)の話題が出るので楽しみにしています。
過去のGSoCのGIMPアイデアに沿って学生が実装した機能が実際にGIMPに取り込まれました。例えば遠近スタンプツールや修復ブラシはGSoCで作成されたものがベースです。GSoCでは将来のGIMPのパーツが作られているとも言い換えられるでしょう。

→ Ruby Summer of Code 2010 (まだ日本語のニュースがなかったため、リンク先はRubyのアナウンスです)

現時点でのGIMPのプロジェクトアイデアのリストは次の通りです。


● JavaScript scripting in the core and/or plug-ins - using GNOME Java Script infrastructure (GJS)

JavaScriptを使ってスクリプト(プラグイン)を記述できるようにするものです。去年は同種のものにRubyを使ってGIMPのスクリプトを作成…というアイデアがありましたが、だれも手をつけなかったのかな?

● Make menus searchable

コマンドメニューに登録されているコマンドが増えて煩雑になってしまったことへの対処です。例えば検索ボックスに「ぼかし」と入力すると”ぼかし”に一致するメニューコマンドを検索して結果を出力してくれるものです。すでにプロシジャブラウザで実装されている検索機能を流用すればすぐに作れそうですね。
個人的にはブラウザの「お気に入りにブックマーク」に相当する機能があれば便利かもと思いますが、よく考えてみたらメニューに追加ぐらいなら現時点でもスクリプトで実現できそうかな?

● Implement the free transform tool

Transformation tool specificationに書かれている仕様に沿った変換ツールを作成するものです。この新しい変換ツールの大きな特徴は、現在はそれぞれ独立して存在している回転・拡大縮小・剪断・拡大縮小の各変換ツールを、ひとつのツールから使えるようになる点です。統合した新しい変換ツールを作るわけです。

● Implement and add infrastructure for on-canvas tool drawing/options

今のほとんどのツールはツールオプションダイアログ(ドック)の中にツールオプションが存在します。これらのオプションを「キャンバス上」で選択できるようにしようというものです。
gimp-on-canvas-text-27.png
上は現時点でのGIMP-2.7のテキストツールの様子です。見慣れないフローティングボックス(名前はテキストスタイルエディタ)が新しくありますが、これを他のツールにも拡大しようということです。

● Replace the GimpSizeEntry widget

例えばサイズ・ブラシ回転・アスペクト比といったパラメータを含む、新しいブラシ選択用のGimpSizeEntryウィジェットを作るというものです。

● Basic gegl based paint tool

GEGL単体は単なる画像ライブラリですが、現在のGEGLにはライブラリだけではなくてGEGLのテスト用として簡単なGUIプログラムがついています。ある意味ではGIMPは(一部が)GEGLベースのペイントツールといえますが、このGUIプログラムをSimulinkのようなダイアグラムをベースとしたアプリケーションが欲しいようです。こんな感じみたいです。


今年のアイデアリストはGIMPコア関連よりもUI関連のアイデアが多いような気がします。気のせいかしら。
GIMP-2.8のリリース予定は今年中だったはずなので、もしGSoC 2010の成果がGIMPに取り込まれるとしたらGIMP-2.9以降になるでしょう。
posted by いっちー at 00:02| Comment(0) | News | 更新情報をチェックする
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