5%というのが多いのか少ないのか私には判断つきませんが、その記事では多いという趣旨で書かれていたのが予想外でした。果たして多いのでしょうか?
→日本におけるOSSの幻想――OSS界のガラパゴス諸島、ニッポン (ITmediaエンタープライズ)
2004年の記事ですが、この当時と現在はほとんど変わっていないのではないかなと思います。この記事で指摘されている
OSS振興の流れは出てきたが、こと日本はOSSに関して独自の進化(退化?)を遂げている部分があると同氏は指摘する。その原因としては、英語という大海で遮断された状況からくる甘えの精神構造、貧弱な開発力とコミュニケーション下手であることなどが挙げられるようだ。
という部分は大いに身に覚えがあります。
Gimpにおいてもそうです。この部分のインターフェイスは間違っている、と国内では大声で言えても、本家にフィードバックするのかといえば実際に行動に移している人はほんの少数だけです。行動していないのに「グラフィック素人な開発者の独りよがりだ」などと一方的に言うのはいかがなものかと思います。
別にGimpがオープンソースなソフトウェアだから開発に協力しなければいけないと言うつもりはありません。また、タダで使えるソフトだから文句を言うなということでもありません。
実際のところ、開発者側はユーザーからの提案やフィードバックを欲しています。パッチをつくるとさらに喜ぶかもしれません。しかしある程度深い提案をするならばユーザーも開発者側の事情を含めた背後関係を知っておいたほうがよいでしょう。
ちょっと本筋から外れてしまいました。
つまり言いたいこととしては、ITmediaの記事から引用すると「肝心なのは日本で閉じることなく、グローバルに出て行くこと」という意識をGimpに関わろうとする人は頭のどこかに持って欲しいなということです。
この記事タイトルは「日本の貢献」とちょっと大げさですけど、結論としてはITmediaの引用部分と同じものです。
あとは、作者に直接報告するのにとどめた方がいいのか、あるいはメーリングリストなどでいきなり公表した方がいいのか、とか。
まあ、もともとオープンソースなんだから好きにすればいいじゃん、みたいなものなんでしょうけど……。
私のところも、作ったScript-Fuを改良したから見てくれ!という内容のメールが海外からよく届いたりしますねー。
P.S.
GimpのColorProof周りに手を入れているのは、ほとんどSven氏が一人でやっているようです。
ケースによってはSven氏と直接やりとりをする場合もあるでしょうけど、Gimp(本体)に関することの場合はBugzillaかdevel-MLのほうが適当のようですね。
#MLのほう、結果が気になります〜
Softproof intentの件でしょうか。
あれはProofingIntent引数をどう解釈するかということになるのですが、こちら(Sven氏や自分)とLCMSの開発側とでどちらの認識がより違和感のないものであるかどうかに関わらず、今更どう転んでもcmsCreateProofingTransform関数の仕様が変わるとは思えません。
結局は環境設定のラベルやツールチップ(の説明)を修正するか、ディスプレイフィルタのコードで該当関数を呼び出している箇所の引数を入れ替えるかのいずれかをとるしか方法はないでしょう。
それがうまいことSven氏に理解してもらえるとよいのですが、自動翻訳に頼りっぱなしな自分の英語力では……ムニャムニャ
メールサーバ@自宅PCか、メールクライアントの問題かもしれませんけど……。
# GIMP2.4に取り込む計画があるというのは初耳でしたねぇ